ショートショートバトル 5KBのゴングショー第264戦勝者
三冠王
三割打者というのは、打席に立って安打を作成した率が三割なので、そういうらしい。 一〇回に一回の成功率。 なんだかそれほど高くないような気がする。 でも、長い間、三割を維持し続けるのは、非常に難しいらしい。 基本的に、そういうものは、長く行えば行うほどゼロに収斂していくモノなのだそうだ。 博打の世界でも同じなんだろうか? 人生においても同じなんだろうか? じゃあ、景気の世界でも? 世の中の景気が人生において三割もいい時期があったという人は、希なのだろうか? 世の中は不景気なものであるのが常態であって、好景気というのは滅多にないモノなのだろうか? それとも八百長がその世界にも、当然のことながらあって、必ずしも不景気ばかりじゃないのだろうか? 景気は、絶対値で善し悪しが決まるのではなく、単なる基準年との比較でしかないとしたら、「三割打者」に比べ遙かにいい加減な、まったくもって気分というか心持ち、そう言いきってしまっていいんじゃないかというようなシロモノによって決められるモノでしかないのだろう。 不毛だ。 0割0分0厘0毛ぐらいの生涯打率ぐらいに不毛だ。 |
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