ショートショートバトル 5KBのゴングショー第267戦勝者

「超時空要塞トマト」

アラダキ( -_・)?ぐ

艦橋で古代治は館長代理と話してた。
「沖山艦長の件ですけど・・・」
「え、誰?」
「ですから沖山艦長の件ですけど・・・」
「今忙しいの」
館長代理は「ニコミ549」のアートワーク集の展示会プランに掛かり切りで、沖山だとか沖田だとか、そういうことを考える余裕がなかった。
治は自室に戻り、ヴィデフォンで島村を呼び出した。「・・・はい」
いつもと違い、少し間があって彼は出た。
映像が暗い。
「・・・本当にシマか?」
「もちろん」
「嘘だ!!」
「待て、切るな」
「それもそうだな」
「・・・シマさん?」
ヴィデフォンのシマの後ろから誰かの声がした。
「今のは誰だ」
「・・・誰って、何の話だ」
「今から、そっちに行く」
「待て。なんでこっちに来る必要がある。話をするだけならこのままでいいだろ」
「それもそうだな」
しかし、治はシマの背後の気配が気になり、肝心の沖山の件について話すことができなかった。
ああ、俺はいつからこんなダメ人間になってしまったんだぁ。
その頃。
「・・・ねぇ、さっきの誰」
「ん、ダメ人間さ」
「ふーん」
シマと並んでベッドに腰掛けてるのは、柚木だった。治と噂のあった柚木だったが、それは噂でしかなかったのだ。
事実は噂よりも希なり。
「で、これ、いつ払ってくれるの?」
「ふ、さっき身体で・・・」
頬をたたく乾いた音。
「・・・ごめん」
「借用書、必要?」
「いや、過払い請求とかいろいろ面倒なことになるかもしれないので・・・」
今度は石で壁を殴るような音が。
「・・・ごめん。要らないことを言ってしまった」
「要らないのね」
「ああ、もちろん」
「で、いつ返してくれるの?」
「そうだね・・・来週のこの時間、この場所で」
「それって・・・また身体でってこと?」
「い、いやそんなことじゃない。ちゃんと返すよ」
「宛はあるの?」
「ああ」
そしてその翌週。
柚木と治がここでランデブーし、それをネタに謝金問題を繰り延べることに成功したシマだったのだ。
「・・・シマ君。また、こんなもの書いて」
「あ、先生」
「単位あげないわよ」
「もうしませんから許してください」
先生はシマの書いたものをさっと読むと
「空手でかえしてくれる?」
「あちょー!!」
シマが怪鳥の叫びをあげた。
が、鼻血を出して倒れたのは・・・。
さて、どっちなんでしょうか?
では、また来週。

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