ショートショートバトル 5KBのゴングショー第225戦勝者
KD4U6099
意味を分析するのが、わたしの仕事だ。 意味。 意味。 意味。 意の味わい、なのか、味わうなのか? 漢字をただあてだけの、万葉ガーナのチョコレートの仲間なのかもしれない。 しかしながら、てにをは弄るほどには、作為性を感じない。 この前、明らかに「てにをは」を誤解しているのではないか、そう思える文章に出くわし、それを作者に伝えると、 「あ、そうですね」 とにこやかに訂正した。 しかし、しばらくして、それをまた目にすると、同じ誤用が・・・。 核心犯である。いや、確信犯。 紅茶をのみながら、そんなことを考えるのは、推理小説を読むよりもスリリングだ。 かくすいん。ものごとのかくすいん。 こまったことに、どうも最近、独り言をしらないうちに発しているようで、見知らぬ人のいるばしょでしか、しごとができない。 見知らぬ人は、気味悪がっても、あなた、おかしいでしょ、とは指摘してこない。 だから、仕事が中断させられることはない。 気温が、少し下がった気がする。 しかし、わたしは気温についての権威ではないので、そのような気がするだけだ。 天気は、読めない。 天気。 どういう読みだっただろうか? あまりにも拘泥し過ぎです。 今の職場で、そのような指摘を、いや、忠告だろうか?、されたことがある。 拘泥。 そんなに拘っているだろうか? こだわり。 うーん。 こだわる。 こたわる? KOTAWARU? 分析を行おうにも、なぜか、そのさきは見えない。 拘り、拘る、断る? うーん。指摘してきた同僚との付き合いは、たかだか3カ月程度なので、相手の言葉の真意はくみ取れない。 なかなか厳しい言い方だったと、記憶しているのだが、それも、最近、職場に赴かずに研究を続け、成果というかレポートのみ送る形式ですすめているので、その真意を確かめる術がない。 明日あたり、研究所に顔を出してみるべきだろうか? おはり |
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