ショートショートバトル 5KBのゴングショー第104戦勝者

「地球最後の日」

ハル

いつもと何も変わらない日だった。
いつになく僕は朝早くに起きた。今日は待ちに待ったマンガの発売日だ。家が本屋に
近いこともあり、真っ先に読むのが毎週の自慢になっていた。いつも通りに朝食を済
ませ本屋に向かう。
目的の本を買い家に帰る途中ある声が聞こえた。
「き・・み・・・は・・せ・・・か・・い・の・・・」
「?」
「世界の何なんだ?」
すぐさま近くに居た人に聞いてみる。
「あの、さっき変な声がしませんでした?」
「声?聞こえなかったけど・・・」
おかしい・・・あんなにはっきりと聞こえた。空耳のはずがない。いや、ただの空耳
かな。
僕は急いで家に帰った。そしてテレビをつけてマンガを読もうとした。するとどの番
組からも同じニュースばかり。内容は15日後に地球に隕石が激突するとのこと。
まさか、あの声は・・・。ここはマンガの世界じゃない周りと何も変わらない僕が隕
石を壊すはずがない。
そう思いたかった。。。

次の日一通の手紙が来た。内容は「地球を救って欲しいとのこと。」
ありえない。複雑な気持ちで指定された場所に行くと何人か集まっていた。
力では誰にも負けそうに無い人。
力は僕より弱そうだけど頭のよさそうな人。
など僕を入れて全部で8人の人が集まっていた。
「皆さん初めまして。指揮を務めますマーケスと申します。以後お見知りおきを。」
僕は名前を覚えるより聞きたいことがあった。
「何故、僕が呼ばれたのでしょうか?」
するとマーケスは深刻な顔をして答えた。
「君はこの作戦にとって絶対必要な人なんだ。詳しいことは後で分かる。」
そして、作戦の内容がマーケスから8人に伝えられた。
「君達に集まってもらったのは他でもない。地球を救ってもらうためだ。君達にあっ
て私達に無いものそれは、発想力だ。私達は命令通りにやっているから自分で考えて
行動することなんて無い。だから君達の力が必要なのだ」
説明は続いた。時間がなかったので近くの地域の人達しか呼べなかったこと。この作
戦が失敗すると地球が無くなると言うこと。などどれをとっても僕には絶対嫌なこと
だった。。。そして宇宙へ行くための訓練が始まった。。。

10日後・・・

今日が作戦決行の日だ。まず宇宙へ行くためのロケットの最終確認が行われる。そし
ていよいよ、僕達はロケットに乗り込んだ。僕にはロケットどころか飛行機すら乗っ
たことが無かったので緊張していた。そんな僕を乗せたままロケットは宇宙に向けて
飛び立った。
マーケスからはどんな風にやれ。とかの命令は一切無かった。隕石を壊す方法が思い
つかなかったからである。
僕達の中から核爆弾を使って隕石を破壊できないか?という意見が出た。Aチームは
爆弾を設置しBチームがもしも無理だった場合の新しい案を考えるチームだ。僕は言
うまでも無くBチームだった。

そして設置が始まった。恐ろしいぐらい順調だった。そして何事も無く設置は完了し
た。後はリモコンで爆破するだけだ。だがあまりにも威力があるため僕達が地球に
帰ってから爆破を決行する作戦だった。
そして、地球に帰ってきた。いつもと変わらない生活が待っている。僕は大喜びで家
に向かった。その時
「あ・・れ・・ぐ・ら・・・い・・の・・爆・・発・じゃ・・無・・理・だ」
僕がこの声を聞いたときにはもう遅かった。
ニュースでは爆発はしたけれども完全に消滅しなかった。この地球もあと1日の命
だ。
僕はこの1日を大切に過ごしたい。。。


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